今までのうた
こんにちは。
前回自分がどういう本読んでるかについて書きました。
今日は自分が本読みまくる理由について書こうと思います。
結論を先に述べると本を読みまくって知りたいことがあるからなのですが…
私と本の関係を中学生から順を追って、説明してからそれを言おうと思います。
中学生、本が好きになる。
中学一年のとき、公立の学校なら大体どこでもやってるそうですが、朝読書の時間というものがありました。
家から本を持ってきて朝15分読まなければいけないというものですね。
私はそれまで、本は教科書以外漫画しか読んだことのない人間だったので、面倒くさい、嫌だと思いながらいくつかの本を、先生に怒られないようにいやいや読んでいました。
たしか一年生の夏くらいだったと思います。たまたま有川浩さんの『空の中』の文庫版を、朝読書の時間に読むために持っていきました。この本を選んだ理由は表紙はきれいとかそんな理由だったと思います。
この本が、初めて本を読んでいて、苦しいではなく楽しいと感じた本でした。
もっと先を読みたい、朝読書の時間が終わらなければいいのに、以前の自分では考えられないようなことを考えるようになりました。
ここから休み時間でも授業中も隠れて、とにかく本を読みまくる本大好き人間に変わっていきます。
高校生、本の意味に気が付く
高校でも私は本を読みまくります。一年で100冊近い本を読む読書家になっていました。
こんなに読むとパターンのようなものに気が付き始めます。
恋のお話だったり、人生についてだったり、いろいろなお話があるけど、どれもお話を読み終わると何か今までわからなかったことが分かったような気になる。だけどそれを文章で表すのは難しい。
日本語で表せないけどお話とかを読んでたら確実にその存在は感じる、人間の知能を超えた知恵みたいなもの。
人間はそのどうしてもわかりそうでわからないものをわかろうとして、本を読んだり書いたりしているんだということに、このころようやく気が付き始めました。
私はこれを心の中で「日本語のすき間」と呼んでいました。
日本語では表せないけど、人間が感じられるんだから、俺みたいな馬鹿でもわかりかけてるんだから、日本語じゃない世界のどこかの言語でこれを、つまりわかりそうでわからないものを言い表すことが出来るんだと信じていました。
大学生、本を読まなくなる
私が通う大学では本を読んだらそれを紙に書いて報告してくださいというものがありました。年度ごとに学科で一番本を読んだ人を表彰するとのことでした。
これで私の読書への熱は一気になくなりました。たとえ先生たちに止められてでも、読み続けたいという熱い思いは、他人のためになんか絶対に読みたくないという氷点下にまで落ち込みました。
本を読んだら褒めてもらえるんだから自分のためでは?と思うかもしれませんが、要は先生が学生に本を読んでもらいたいからやっていることなのです。先生を喜ばせるための読書なんてしたくないので、今まで空き時間どころかやるべきこともせずにしていた読書の時間はすべてゲームに費やされました。
4年間で10冊も読まなかったです。やっぱり自分は本が嫌いだったんだ、小学生のころはそうだったもんなと考えていました。
社会人、本に助けを求める
社会人になって最初に入った会社は、非常に激しい労働体系の会社だと気づかずに入社してしまいました。
どんどん心が荒んでいき、ゲームも食事も睡眠も、今まで私の心を癒してくれたものは効果がなくなり、これらの時間は無くなっていきました。
大学生のころ、近所の本屋で売ってないゲームの攻略本を買うために電子書籍アプリをダウンロードしていました。社会人になってから初めて電子書籍には安売りがあること知り、たまたま安かったので、哲学や宗教の本を買いました。
本当に一切合切に対してやる気がなく、これから私の心は一度も動くことなく、死ぬまでこのままだろうなと思っていましたが、読書に対してだけはやる気がおきました。
それは内容が哲学や宗教だったからではなく、読書という行為そのものが私を救ってくれているのだと感じました。
現在、本が生きがいになる
いくら本を読んで心が救われるといっても、それは本を読んでいる一瞬のことだけであって、私はもう耐えきれなくなって新卒で入った会社をわずか半年で退社しました。
その後就職活動を続けていますが数年たった今でも、無職のフリーターです。
今はバイトしながら前回書いたような本を読んでいろいろ考えたりしながら、なんとか生きています。本を読んでなかったら死んでるも同然な毎日です。
自称「人間」たちへ、人間じゃない者からメッセージ
よくニートは努力しろなんて意見を聞きますが、無職の人間から言わせてもらうと、はっきり言って無理です。
もう心が働かないんです。何に対してもやる気が起きません。
私の場合はかろうじて読書という唯一残されたモチベーションがあって、それを見つけることができたのでなんとか人間として心を保てています。やる気が起きるものがない無職の人の気持ちも想像できます。久しぶりに読書するまでの私は、はっきり言って人間じゃなかったです。
少し脱線しちゃいました。会社辞めてすぐのこと思い出すとどうも感情的になってしまいますね。
今回書きたかったことと次回予告
私が高校生のころ見つけた「日本語のすき間」の正体をみつけるため、今も読書を続けています。
今回最初に言った知りたいことというのがこれですね。
ほんとはこの「日本語のすき間」と名付けたものについて詳しく書きたかったけど長くなったので今回はここまでにします。
次回は「日本語のすき間」について詳しく書きます。
それでは。